春菊空想堂

能力者の異世界とか作品とか真面目な話とか

谷に咲く萩

水羊艦。です。前の記事の短編はいかがでしたか?

さてさて、第4弾です。

ファンがいてほしい子 萩谷 緡真です。

 

モチーフは他の3人と比べたらすごくかけ離れていて、ジュリーやとんがりを好きすぎての影響かつ、初期設定当時軍艦をよく調べていたのをきっかけに作られた能力者です。

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緡真は棒人間時代の最後の能力者、プリンツからの初めてのタイトル変更と共に登場し、当初は緡真は4期からという設定でありましたが、いつのまにか1期に関わる能力者、主人公クラスの一人になりました。そして槍律と服装が同じでした。

いつのまにか肩出して腹筋お披露目…

 

そして今や友達にはさっさんと呼ばれ、あの子との結び目を繋ぎ、未来へと残す存在になりました。

 

「運命は…萩谷の名の元にある」

夢を見たから本物になりたい【能島】

ここは暗くて寒い僕の世界、輝いていた日が懐かしく思う。

他人とは違う見た目を持ち、他人とは違う意志を持っている。

あの子達に近づくと思えば思うほど、人間の魔法使い達を憎く思ってしまう。

でも光がなくなった今も、魔法使い達を憎く思っている。叶うはずもないのに願ったり叶ったり。

 

いずれ僕は忘れられるだろう。霧のごとく消えていくんだ。もうだれも見てくれないのなら、消えるのは当然だ。

 

……

 

…ん?僕は消えてない?

「…も本物なんだよ。この世界は全てを受け入れる場所だから」

誰かの声が聞こえた。優しくて暖かい光のような女の子だった。

「また夢を叶えよう。きっとまた見てくれるから!」

…夢か、そうだ忘れてた。僕は周りが輝くのを妬んで、自分が生まれた理由と夢を忘れてた。また…なりたい、あの子達に会えるならば。

また、本物…に…いやもっと大きい声で言う。

「絶対に本物になりたい!!」

 

今までの僕の暗くて寒い世界はだんだんと溶けてゆき、夢を描く世界になっていた。